わたあめ (綿飴/綿あめ/綿菓子/わた菓子)

ざらめを材料として作る綿菓子（わたあめ）です。

りんご飴と共にお祭りの縁日で提供されるわたあめの主な栄養成分は糖質で、脂質やタンパク質は含まれません。
着色したざらめを使う「レインボーカラーのわたあめ」も人気です。

わたあめの発祥はアメリカで、コットンキャンディと呼ばれています。日本では明治時代の後半から大正時代にかけて広まり、綿菓子とも呼ばれています。自宅でもわたあめを作ることができるわたあめメーカーも販売されており、中には飴からわたあめを作ることができるものもあります。

わたあめは主成分の砂糖（ザラメ糖）が外気に触れると湿気を吸収する性質を有しているため、時間経過とともに自然に萎んでしまいます。

表面積の大きな綿飴は、同じ砂糖から作られる飴玉と比較すると萎むスピードが速いため、購入後あるいは自分で作った際には、できるだけ早く食べることを推奨します。

さらに、わたあめはその軽い構造から、風や振動にも敏感です。特に持ち運びや保管中に圧力や衝撃が加わると、形が崩れやすく、購入直後のふんわりとした食感を維持することが難しくなります。そのため、縁日やイベントでは、手渡されてからできるだけ短時間で食べることが一般的です。また、自宅でわたあめメーカーを使用する場合も、作りたてをすぐに味わうことで、ふわふわとした食感と見た目の美しさを楽しめます。さらに、砂糖の結晶構造や空気を含んだ繊細な繊維は、時間が経つと湿気を吸収して重くなり、密度が増すため、甘さや口どけの印象も変わります。このように、わたあめは作る、または購入した直後に食べることが、理想的な食感を保つためのポイントです。