水掛菜 (みずかけ菜/みずかけな)

アブラナ科の野菜で、豊富な湧き水をかけながら栽培することから「水掛菜」と呼ばれます。別名は「とう菜」です。

水掛菜は、富士山周辺の静岡県や山梨県で栽培されており、霜に当たると甘みが増すといわれています。漬物にすることが一般的ですが、おひたしやうどんの具材としても使用されます。甘みがあり食べやすいことが特徴です。

漬物にする場合は、葉に塩をしっかりもみ込み、味を馴染ませる必要があります。収穫後も成長を続けるため、漬け込みが不十分だと生育が止まらず、花が咲いてしまうこともあります。また、栽培環境や水の管理によって葉の色や硬さ、風味に微妙な違いが出るため、漬物や調理用途に応じて適切なタイミングで収穫することが重要です。さらに、水掛菜はビタミンやミネラルを含むため、料理に彩りや食感を加える食材として幅広く活用できます。

カロリーSlismの栄養素グラフから水掛菜の栄養を分析すると、水掛菜は、ビタミンC、ビタミンK、葉酸、ビタミンA、ビタミンB2などが非常に豊富で、特にビタミンCは一食あたりの目安量の五倍を超える非常に高い充足率を示し、最も多く含まれています。ビタミンKは目安量の二十倍を超える極めて高い充足率、葉酸は目安量の六倍もの高い充足率、ビタミンAは目安量の約一・七倍の充足率を示しています。充足率50％以上の栄養素はビタミンC、ビタミンK、葉酸、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンE、ビタミンB6、ナイアシンなどです。ミネラルでは、カルシウムが非常に豊富で、一食あたりの目安量にわずかに届かないものの、比較的高い充足率です。カリウムは、目安量にわずかに届きませんが、比較的高い充足率を示しています。充足率50％以上の栄養素はありませんでした。食物繊維については、一食あたりの目標量と比較して少なめです。水掛菜は、ビタミンC、ビタミンK、葉酸、ビタミンAなど、豊富な栄養を補うのに有効です。