セレベス (赤芽/赤芋)

セレベスは、里芋の一種で、その形状は一般的な里芋と似ていますが、表面の一部が赤いため「赤芽」とも呼ばれます。

里芋と同様に煮崩れしにくい特徴がありますが、皮をむいた際のヌメリが里芋よりも弱いため調理がしやすいです。食感は里芋よりも水分量がやや少ないため、ホクホクとした食感が感じられることがあります。

セレベスは煮物やスープ、シチュー、カレーに使用できるほか、マッシュしてポテトサラダに活用するなど、使い勝手が良い食材です。

セレベスは、アジアや南米など世界各地で広く栽培されています。特にインドネシアでは伝統的な料理の材料として使用されることが多く、スパイスやココナッツミルクと合わせた煮込み料理に利用されています。

セレベスの収穫時期は比較的長く、保存性にも優れています。保存する際は、乾燥した風通しの良い場所に置くと、鮮度を保ちながら長期間使用することができます。

セレベスは揚げ物にも適しており、フライやチップスに加工することで独特の風味を楽しむことができます。特にフライは外はカリッと、中はホクホクの食感が好評です。

カロリーSlismの栄養素グラフからセレベスの栄養を分析すると、セレベスはビタミンB6、ナイアシンなどが一食あたりの目安量の半分を超えて含まれています。ミネラル類では、モリブデン、カリウム、銅などが目安量を大きく上回って含まれており、特にモリブデンは目安量を大きく超えて含まれているため、過剰摂取には注意が必要です。その他の栄養素では、食物繊維は目標量の半分程度でやや少なめです。塩分やコレステロールは特筆すべき含有量ではありません。セレベスはモリブデンやカリウム、銅などが豊富な食品ですが、含まれていないビタミンDやビタミンK、ビタミンB12などが不足しやすい栄養素であるため、これらの栄養素を豊富に含む魚介類、きのこ類、乳製品、肉類などを副菜として組み合わせることで、栄養バランスをより整えることができます。