乾麺パスタ (パスタ（乾）/乾麺スパゲッティ) ＜乾燥・乾麺＞

パスタ用の乾麺は、茹でる前の乾燥状態の麺を指し、保存性の高さから家庭でも広く常備されている食品です。原料は主にデュラム小麦のセモリナ粉で、コシのある食感と独特の風味を持っています。パスタは形状によって大きく「ロングパスタ」と「ショートパスタ」に分類され、それぞれに多彩な種類が存在します。
代表的なロングパスタは棒状のスパゲッティで、和洋を問わず幅広いソースに合わせやすく、日本の家庭でも特に使用頻度が高い種類です。さらに細いカッペリーニは冷製パスタやサラダパスタに適しており、夏場に爽やかなメニューとして活躍します。リングイネはやや平たい形状で、魚介系やクリームソースとの相性が良く、独特の食感を楽しめます。
一方のショートパスタは形や大きさに豊富なバリエーションがあり、料理に合わせて使い分けるのが一般的です。筒状のペンネはトマトソースやクリームソースが中に入り込みやすく、カヴァタッピやフジッリはらせん状の形状が特徴で、ソースの絡みが良いのが魅力です。リボンのようなファルファッレは見た目が華やかで、グラタンやサラダなどに彩りを添える食材として用いられます。
乾燥パスタは保存性が高く、自宅に常備しておくと急な食事準備にも対応できる便利な食品です。一度開封した場合でも、ジップロックなどの密閉性の高い袋や容器に移し替え、直射日光が当たらず涼しい場所に保管することで長期間の保存が可能です。また、ガラス瓶やプラスチック製の保存容器に入れると湿気や害虫を防ぐ効果があり、見た目も整えられるためキッチンの収納にも適しています。
乾麺は調理方法や保存のしやすさから家庭料理に欠かせない食材となっており、ソースや具材との組み合わせ次第で多様なレシピを楽しむことができます。