玄米粉 (生玄米粉/焙煎玄米粉)

玄米粉とは、玄米をそのまま、または焙煎してから粉末状にした食品です。焙煎したものは香ばしい風味があり、加熱していないものは「生玄米粉」と呼ばれます。製造方法によって香りや食感、栄養成分の特性が異なります。

玄米粉は小麦粉の代わりとして、さまざまな料理に使うことができます。お好み焼きやたこ焼きなどの粉料理、クッキーやケーキなどの焼き菓子、またホワイトソースなどのとろみづけにも適しています。さらに、唐揚げや天ぷらの衣に加えることで、軽い食感と香ばしい風味を楽しめます。

玄米粉にはグルテンが含まれていないため、パン作りに使用する際は膨らみにくい特徴があります。そのため、ふんわりとした食感を出すには、グルテンを含む小麦粉を一部混ぜたり、ベーキングパウダーや卵白などを加えたりする工夫が必要です。

製粉の粒度によっても用途が異なり、細かく挽いたものはスイーツやソース向き、粗めのものは料理の衣や団子などに適しています。また、玄米粉は水分を吸収しやすい性質があるため、調理の際には水の量を少し多めに調整すると、しっとりした仕上がりになります。

焙煎玄米粉は香ばしい香りが特徴で、コーヒーやココアに混ぜることで香り豊かな飲み物になります。生玄米粉は比較的淡白な風味で、スープやスムージーなどにも使いやすいです。用途や目的に応じて使い分けることで、さまざまな料理に活用できます。

カロリーSlismの栄養素グラフから玄米粉の栄養を分析すると、玄米粉はビタミン類ではナイアシンが最も充足率が高く、これにビタミンE、ビオチンなどが比較的高めの充足率で含まれています。ミネラル類ではモリブデンが最も充足率が高く、特に100％を超えて多量に含まれており、これにマンガン、マグネシウムなどが豊富に含まれています。その他、食物繊維は目標量に対して少なめです。玄米粉は、不足しやすい栄養素であるビタミンC、ビタミンA、ビタミンDなどが不足しがちです。これらの不足しやすい栄養素を補うためには、野菜や果物、乳製品などの副菜を組み合わせるのが有効です。