タイサイ (パクチョイ/体菜/青梗菜/しゃくし菜)

タイサイ（体菜・たいな・ターツァイ・ターサイなどとも呼ばれる）は、アブラナ科に属する葉物野菜の一種で、青梗菜と近縁の仲間です。青梗菜をはじめとするアブラナ科の一部がタイサイ類に分類され、栽培地域や呼び名によってさまざまなバリエーションがあります。
たい菜と青梗菜を掛け合わせた品種も多く、「しゃくしな（杓子菜）」や「ほていな」と呼ばれる種類が存在します。いずれも葉が肉厚で、独特の丸みを帯びた形が特徴的です。味にクセが少なく食べやすいため、幅広い料理に利用されています。
調理法としては、豚肉と合わせた炒め物や油炒めが定番で、短時間で火が通るためシャキッとした食感を楽しめます。スープや鍋料理の具材としても適しており、中華料理を中心にさまざまなレシピに取り入れられています。また、タイサイの塩漬け（しゃくしな漬け）のように漬物に加工されることもあります。
家庭菜園でも人気があり、プランターと種を用意すれば自宅で簡単に栽培できます。比較的丈夫で育てやすいため、初心者でも挑戦しやすい野菜です。栽培期間が短く、何度も収穫できる点も魅力で、料理に使いたい分を少しずつ摘み取る楽しみ方も可能です。
タイサイにはビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養が含まれており、食卓に彩りを加える葉物野菜として重宝されています。地域ごとに異なる名称や利用方法が伝わっていることから、食文化との結びつきも深い食材のひとつです。