ドラゴンフルーツ (ピタヤ)

ドラゴンフルーツ（ピタヤ）はレッドドラゴン、ホワイトドラゴン、ピンクドラゴン、イエローピタヤなどの品種に分類されます。原産地は中南米とされ、日本では沖縄県や鹿児島県の一部で栽培されています。特に石垣島や宮古島では露店や直売所で見かけることがあり、旬の時期には地元産が流通します。輸入品は東南アジアや台湾産も多く、通年でスーパーに並ぶことがあります。収穫後に追熟しない果物のため、完熟状態で収穫されたものを早めに食べるのが一般的です。果肉には水分のほか炭水化物や食物繊維などの栄養が含まれています。

皮は厚めでしっかりしていますが、縦半分に切ってからさらに数等分すると扱いやすく、中の果肉をきれいに取り出せます。スプーンで果肉をすくう方法が手軽で、見た目を残した盛り付けにも適しています。果皮の外側までしっかり切り込みを入れると崩れにくく、皮を器として使用するアレンジもできます。

ドラゴンフルーツはデザートだけでなく、スムージーやヨーグルト、サラダにも利用されます。彩りがよく、特にレッドドラゴンやイエローピタヤは料理の見た目を華やかにする食材として人気です。角切りにしてそのまま盛り付けるほか、他の果物と組み合わせると彩りのバランスが取れます。冷凍してシャーベット状にしたり、ジュースやピューレに加工される例もあります。

果肉に含まれる小さな黒い種はそのまま食べられ、プチプチとした軽い食感が加わります。種を取り除く必要はなく、果肉と一緒に食べても味や食感の邪魔になりません。カットした状態で保存する場合は乾燥を防ぐためラップで包むと状態を保ちやすく、冷蔵庫での保存期間は2～3日程度が目安です。