ポップコーン (ポップコーン塩味)

ポップコーンは、特定の品種である「爆裂種（ばくれつしゅ）」のとうもろこしを加熱することで作られるスナック菓子です。粒の内部に含まれる水分が熱によって水蒸気となり膨張し、硬い外皮（果皮）が圧力に耐えきれずに破裂（ポップ）することで、あの独特の白く膨らんだ形になります。このシンプルな調理工程から、フライパンや電子レンジを使って自宅で簡単に作れるのが大きな魅力です。

調理には油やバターを加えるのが一般的ですが、素材そのものが弾けてできるため、加える調味料や油の種類によって仕上がりのカロリーに大きな差が出ます。一般的に、ポップコーンのカロリーのデータは、爆裂種のとうもろこしに油と食塩を加えて加熱し、はじけさせたものを基準としています。

カロリーSlismではポップコーンの重量と分量を計測した写真を多数掲載しています。カロリーは50gの袋で236kcal、直径20cmのお皿に山盛りにした43gで203kcal、直径15cmのお皿に山盛りにした20gで94kcal、100gあたりで472kcalです。

栄養素の構成（PFCバランス）を見ると、脂質の割合がやや高めになることがありますが、ポップコーンの主成分はとうもろこしの炭水化物（でんぷん）です。特に注目すべきは不溶性食物繊維が非常に豊富な点です。これはポテトチップスなどのスナック菓子と比較しても顕著で、低カロリーなヘルシーおやつとして再評価されています。また、ビタミンEやビタミンB6といった微量栄養素も比較的含んでいます。
ミネラルでは、鉄、マグネシウムが比較的高く含まれています。
ビタミンD、ビタミンC、カルシウムなどが特に不足しているため、これらの栄養素を豊富に含む食品を組み合わせることで、よりバランスの良い食事になります。

白くふんわりと膨らんだ部分は、熱で膨張したとうもろこし内部のでん粉が固まったものです。この構造により、塩味はもちろん、キャラメル味やバター醤油味、チーズ味など、さまざまなフレーバーがよく絡み、映画館のお供としても愛される多様な味付けが楽しめるのがポップコーンの大きな魅力となっています。

もしダイエット中などでカロリーを控えたい場合は、油を使わない「エアーポップ」や、少量のココナッツオイルで調理することで、比較的エネルギー量を抑えた低カロリーなポップコーンとして楽しむことができます。