干しわらび (干しワラビ)

干しわらびは、山菜のわらびを乾燥させた保存食です。
わらびの灰汁は山菜のぜんまい同様に強いため、あく抜きを十分に行った方が美味しく食べられます。干しわらびの作り方は、アク抜きなどの処理をした後に天日干しをします。干し方は、筵の上に薄く並べ、2～3日太陽の下で乾燥させます。戻すときは、調理する前日から水に浸けておき、翌日鍋で水の状態から茹で上げます。沸騰する直前で火から下ろして水で締め、この作業を3回繰り返します。干しわらびの戻し方は他にもありますが、時間と手間をかけて戻すとふっくらとした食感に仕上げることができます。

干しわらびは、乾燥させることで風味が凝縮され、戻した後は柔らかくなり、深い味わいが楽しめます。特に、戻した干しわらびを煮物や炒め物に使うと、自然な旨味と食感が料理に加わります。また、干しわらびは長期間保存が可能なため、季節を問わず山菜の風味を楽しむことができるのが魅力です。

カロリーSlismの栄養素グラフから干しわらびの栄養を分析すると、干しわらびはビタミンKが最も多く含まれており、一食あたりの目安量を大きく上回る充足率を示しています。ビタミンではビタミンKの他にビタミンE、パントテン酸などが目安量の過半量を超えており、ミネラルでは銅、カリウム、マグネシウムなどが目安量の過半量を超えて豊富に含まれています。干しわらびはマグネシウムや鉄が非常に豊富であるため、これらの不足しがちな栄養素を補うのに有効です。塩分は極めて少なく、食物繊維は目標量を大きく上回って非常に豊富に含まれています。