チェリモヤ (カスタードアップル)

チェリモヤは、世界三大果物（世界三大フルーツ）の一つとして知られる南国のフルーツです。残りの二つはマンゴーとマンゴスチンで、いずれも人気の高い果物です。チェリモヤはペルーやエクアドルなど南米の高原地帯を原産とするバンレイシ科バンレイシ属の樹木に実る果実で、日本でも一部地域で栽培が行われています。かつては輸入品が高級フルーツとして扱われていましたが、現在では海外から導入した苗木を利用した国内栽培が進み、流通量も増えてきています。通販でも購入可能で、希少ながらも身近に味わえるようになっています。
チェリモヤの果肉はクリーミーでなめらかな食感が特徴で、その味わいは酸味と甘みのバランスが良く「森のアイスクリーム」と呼ばれています。ただし、果実は収穫直後には未熟なことが多いため、食べる際には追熟が必要です。新聞紙などに包み、20度前後の常温で保存することで数日から1週間程度で食べごろになります。果皮がやや茶色に変化し、全体が柔らかくなったら追熟完了のサインです。完熟後は冷蔵庫で冷やしてから食べると、より一層風味が引き立ちます。

チェリモヤは生でそのまま食べるのが一般的ですが、デザートやスムージーの材料としても人気があります。甘みが濃厚で舌触りがよいため、アイスクリームやヨーグルトに添えたり、ケーキのトッピングに用いたりとアレンジの幅も広いです。また、栄養としてビタミンCや食物繊維を含んでおり、フルーツとしての魅力を高めています。希少でありながらも徐々に国内栽培が広がっているため、今後さらに親しまれる存在になると考えられるフルーツです。