露地メロン (メロン)

露地や小型ビニールハウスで育てられるメロンは、一般に「露地メロン」と呼ばれています。

温室で栽培されるメロンと比べると、代表的な品種であるプリンスメロンをはじめ、露地メロンは果肉の色や食感に違いがあり、同じ重さで比べた場合の糖質量は露地メロンの方がわずかに多いとされています。温室メロンはハウス栽培のため出荷が早く、1か月ほど遅れて露地メロンが市場に出回るのが一般的な流れです。季節感を楽しめる点も露地メロンならではの特徴といえます。

地域によっては、家庭菜園でトンネル栽培を利用して露地メロンを育てることも可能です。特にプリンスメロンは家庭向けに適しており、栽培の際にはいくつかのポイントがあります。人工授粉は早朝に行うこと、果実の数を調整して養分を集中させること、さらにハウス内の温度が30℃を超える場合にはしっかりと換気を行うことが大切です。これらを守ることで、家庭でも甘みのある果実を収穫できる可能性が高まります。

露地メロンは収穫後の保存方法によっても味わいが変わります。収穫後は風通しの良い涼しい場所で保存し、食べる前に冷蔵庫で冷やすと、甘さとジューシーさが一層引き立ちます。また、家庭菜園での収穫時期がやや遅れてしまった場合でも、保存環境を整えることで果実の品質を保つことができます。さらに、追熟の具合を見ながら食べ頃を見極めるのも楽しみの一つで、採れたての風味を最大限に引き出す工夫が求められます。

カロリーSlismの栄養素グラフから露地メロンの栄養を分析すると、露地メロンはビタミンではビタミンCが一食あたりの目安量に対して100%を超えて最も多く含まれており、葉酸などが続きます。ミネラルでは、カリウムが一食あたりの目安量に対して比較的高めの充足率で最も多く含まれていますが、50%を超える栄養素はありませんでした。その他栄養素について、食物繊維は一食あたりの目標量に比べて少なめです。露地メロンは、豊富なビタミンCを含んでいるため、栄養を補うのに有効です。塩分（ナトリウム）の含有量は非常に少なく、コレステロールの含有量もありません。