パクチョイ (ぱくちょい)

パクチョイ（白梗菜）は、中国原産のアブラナ科の葉野菜で、茎が白く、葉が濃緑色をした品種です。日本で一般的に知られている「チンゲン菜（青梗菜）」とは同じ仲間ですが、パクチョイは茎が白く、よりクセが少ないのが特徴です。

名称については、中国語では「白菜（パイツァイ）」や「白梗菜（バイガンツァイ）」などと表記されることがあります。ただし、日本で「白菜（はくさい）」と呼ばれる野菜とは別種であり、混同しないよう注意が必要です。

パクチョイはクセのない味わいとシャキシャキとした食感が特徴で、炒め物や煮物、スープなど幅広い料理に使われます。特に、火の通りが早く、加熱しても歯ごたえが残るため、時短料理にも適しています。

人気の調理例としては、エビやしめじと一緒に炒めてオイスターソースで味付けした中華風炒めや、豚肉と春雨を合わせてポン酢しょうゆで仕上げるさっぱり系の炒め物などが挙げられます。

また、パクチョイは冷凍保存も可能です。下茹でせずにそのままカットして冷凍することで、使いたい分だけ取り出して加熱調理に使えます。冷凍後も食感が保たれやすいため、冷凍野菜としても扱いやすいのが利点です。

さらに、そのみずみずしい茎と柔らかな葉はサラダや浅漬けにも向いており、生でも美味しく食べられます。彩りも良いため、料理のアクセントとしても重宝されます。

ビタミンC、β-カロテン、カルシウム、カリウムなどの栄養素を含み、栄養価の面でも優れており、日々の食事に取り入れやすい健康的な野菜としても人気があります。