粒うに (粒ウニ/粒海栗)

粒うには、ウニの卵巣や精巣に食塩やアルコールを加えて瓶詰めし、一定期間熟成させた加工食品です。冷凍で流通しているため品質を保ちやすく、通販でも購入できます。市販品の成分値は分析データや成分表に基づいて決められており、安定した品質が特徴です。
練りウニに比べて高価であるため、食べ方は解凍してそのまま味わうのが一般的です。寿司や丼の具材としてはもちろん、料理の素材として幅広く用いられています。独特の風味を楽しめるため、食卓では高級品として扱われることが多いです。
粒うには栄養成分として高たんぱく・低脂肪でありながら炭水化物を多く含んでいます。さらにすじこと比べるとカロリーとコレステロールは約3分の2程度に抑えられており、栄養バランスの面で特徴的です。ビタミンB2、葉酸、パントテン酸、リンなども含まれており、海産物ならではの成分構成が見られます。塩分量はめざしのおよそ3倍と高めで、保存性を高めるために塩が多く使用されていることがわかります。
ウニの可食部は卵巣や精巣で、旬は地域や海域によって異なり、一般的には5月から8月頃に多く出回ります。漁獲地によって風味や色合いが変わるため、産地ごとの特徴を楽しむ食べ方もあります。
レシピサイトではパスタ、茶碗蒸し、ウニ焼き、炊き込みご飯などさまざまな料理方法が紹介されています。粒うにはそのまま食べるだけでなく、調理に取り入れることで独特の旨味を活かすことができ、料理の幅を広げる一品として重宝されています。