メンチカツ (ミンチカツ)

揚げ調理済みのメンチカツを冷凍したものです。加熱済みの状態で冷凍されているため、電子レンジやオーブントースターで温めるだけで手軽に食べられます。揚げ調理前のメンチカツはこちら。

メンチカツは、牛肉や豚肉の挽き肉（ミンチ）にみじん切りの玉ねぎを加えて練り合わせ、成形したタネに小麦粉、卵、パン粉を順につけて揚げた料理です。洋食に分類されますが、実際には日本で生まれた料理で、家庭料理から惣菜、弁当まで幅広く親しまれています。

メンチカツの発祥には諸説がありますが、明治時代の東京で洋食文化が広がる中、コロッケの派生料理として誕生したといわれています。関東地方では「メンチカツ」、関西地方では「ミンチカツ」と呼ばれることが多く、地域によって呼称が異なります。

外はサクッと、中はジューシーな食感が特徴で、パン粉の粗さや油の温度によって仕上がりが変わります。家庭では揚げ油を180℃程度に保ち、きつね色になるまで3～4分ほど揚げるのが一般的です。

ミックスフライの一品として盛り合わせに入っていることが多く、付け合わせには千切りキャベツがよく合います。また、ソースをかけて食べるのが定番ですが、醤油やウスターソース、中濃ソースなど好みに合わせて味付けを変えることもあります。肉だねにしっかりと味をつけている製品もあり、何もつけずにそのまま食べても十分においしく味わえます。

近年では、冷凍食品としてのメンチカツも改良が進み、衣のサクサク感や肉汁のジューシーさを保つ技術が発展しています。電子レンジ対応タイプ、オーブントースター専用タイプなど、調理方法に合わせた製品も多く販売されています。これにより、手軽に本格的な味を楽しめる冷凍メンチカツが人気を集めています。