ざるうどん (せいろうどん)

ざるうどんは、冷たくしめたうどんを竹製のざるや蒸篭（せいろ）に盛り付け、つけ汁につけて食べる伝統的な冷やしうどんです。地域やお店によって盛り付け方に違いがあり、関西ではざるに盛る形、関東ではせいろを使う形が一般的です。蕎麦と同様に、「ざるうどん」と「もりうどん」の違いは刻み海苔の有無で、海苔をのせたものがざるうどん、海苔なしがもりうどんとされています。

ざるうどんの魅力は、冷水でしっかりと締めた麺のコシと喉ごしにあります。茹で上がったうどんを流水で洗った後、氷水でさらにしめることで、食感がいっそう引き立ちます。つけ汁には市販のめんつゆを使うほか、白だしや本格的なだしをベースにした手作りつゆレシピも人気です。つゆアレンジとして、ごまだれや甘めのだしつゆ、めんつゆなしで作る簡単アレンジなど、好みに応じてさまざまなバリエーションがあります。

薬味は、刻みネギ、おろし生姜、わさび、すりごま、刻み海苔などが定番で、人気の組み合わせです。変わり種では、梅干しや大葉、みょうが、柚子胡椒を添えるアレンジも人気です。トッピングとしては、卵や天かす、温泉卵、鶏肉、油揚げ、ツナなどもよく合います。特に夏場の献立では、ざるうどんに天ぷら以外の副菜を合わせることも多く、冷しゃぶや野菜のかき揚げ、だし巻き卵などがよく選ばれます。

ざるうどんのレシピは家庭でも簡単に作ることができ、シンプルながらもアレンジの幅が広い料理です。たとえば、ごま油を加えた風味豊かなアレンジや、温かいつけ汁で食べる「温ざるうどん」も人気です。丸亀製麺やはなまるうどん、資さんうどんなど、各店のざるうどんカロリーを比較する際にも参考にできます。