合鴨 (合鴨肉/あいがも/アイガモ)

野鴨とアヒルを交配させた交雑種の肉を指します。
合鴨は野鴨よりも大型に育ちますが、アヒルよりは小型で、生産効率が低いため飼育例は多くありません。
そのため、市場で「合鴨」と表示されている肉の中には、実際にはアヒル肉が多く含まれている場合があります。
野鴨肉の代用品として利用されることが多く、代表的な料理には鴨鍋、鴨汁、鴨南蛮、治部煮があります。
また、燻製やハム、パストラミといった加工品、さらに卵も販売されています。
栄養成分はアヒル肉ほどではないものの脂質が多く、たんぱく質の約2倍以上の脂質を含みます。
不飽和脂肪酸、ビタミンB2、パントテン酸なども含まれています。
レシピサイトではローストや炊き込みご飯など、家庭で楽しめる調理法も多数紹介されています。

「あいがも」は、野生種である「まがも」と、家畜化された「あひる」の交雑種です。成分値は「皮つき」の実測分析値に基づき決定されています。
なお、市場で「あいがも」として流通している肉の中には、実際には「あひる」に該当する品種の肉も含まれますが、本データの「あいがも」にはそれらは含めていません。

合鴨肉は独特の風味とコクがあり、和食だけでなく洋食や中華料理にも応用できます。ソテーやコンフィ、スモークなどにすると、肉の旨味と香りを引き立てられます。また、濃厚な脂の風味を活かして、炒め物やスープのベースにも利用されます。