菜飯 (菜めし)

菜飯（なめし）は、小松菜や大根の葉などの葉野菜を混ぜて炊き込んだ、または混ぜたご飯のことで、地域によってさまざまな種類があります。各地で独自の味付けや特徴があり、多彩なバリエーションが楽しまれています。

例えば、愛知県の一部地域では、菜飯と一緒に味噌田楽が提供されることが有名です。また、沖縄には「セーファン」という独特の菜飯があり、これは炊き込みご飯ではなく、ご飯に茹でた野菜やだしをかけるスタイルです。この料理は琉球王国時代の宮廷料理が起源とも言われています。

菜飯のふりかけは、葉野菜がなくても手軽に菜飯の風味を楽しむことができる調味料として市販されています。自宅で葉野菜を用意すれば、簡単に本格的な菜飯を作ることも可能です。

菜飯は葉野菜の栄養素を手軽に取り入れられるため、ヘルシーで栄養価の高い食事になります。単独で楽しむだけでなく、他の料理や副菜と合わせて食べることも多く、日常の食卓に彩りを添えます。

カロリーSlsimにおける菜飯の栄養の含有量グラフを分析すると、菜飯（茶碗一膳162g）に含まれる栄養素のうち、ヨウ素、ビタミンK、ビタミンAの含有量が極めて多く、他の栄養素と比較して突出しています。次いでナトリウムやカリウム、カルシウムといったミネラル類と、ビタミンC、葉酸などのビタミン類が多めに含まれており、食物繊維や鉄も比較的豊富な傾向が見られます。