バターケーキ (パウンドケーキ/カトルカール)

パウンドケーキは、バター・小麦粉・卵・砂糖を同量ずつ使用する伝統的な配合に基づくケーキで、フランス語では「カトルカール」と呼ばれています。通常はベーキングパウダーを加えて焼き上げることで、ふんわりとした食感になります。

基本的なパウンドケーキはシンプルな材料で作られるため、使用する食材に由来する栄養素が含まれます。特に、卵やバターに由来するビタミンAやビタミンK、微量ミネラルであるセレン、モリブデンなどが含まれていることがあります。ただし、栄養価は使用する食材の種類や量に大きく左右されます。
また、バターや卵が多く使われるため、三大栄養素のうちでは脂質の割合が高いのが特徴で、エネルギー量も比較的高めのスイーツです。

パウンドケーキは基本のレシピを土台として、好みに応じてさまざまな具材や香りを加えることで、多彩なアレンジが可能です。例えば、干しぶどうを加えたレーズンパウンドケーキ、爽やかな香りのレモンパウンドケーキ、ココアやチョコチップを加えたチョコレートパウンドケーキ、熟したバナナでしっとり仕上げるバナナパウンドケーキなどがあります。
さらに、ブランデーを加えて焼き、焼き上がりにも表面にブランデーを塗ることで香り高く仕上げたブランデーケーキは、贈答用や特別な日のスイーツとして人気があります。

パウンドケーキの起源は18世紀のイギリスとされ、材料を等量ずつ使用することで覚えやすく、家庭で作りやすいレシピとして広まりました。現在では世界各国でアレンジが加えられ、季節の果物やナッツ、アルコールなどを取り入れた地域独自のパウンドケーキも見られます。