醤油 (濃口醤油/しょう油)

醤油は油分を含まないノンオイル調味料ですが、塩分とともにある程度のカロリーも含まれています。大さじ1杯（約18g）あたりのカロリーはおおよそ14kcalで、決して高カロリーというわけではありませんが、使用量が多くなると塩分の摂取過多に注意が必要です。

「濃口醤油」と「薄口（淡口）しょうゆ」の違いは、一般的に思われがちな「味の濃さ・薄さ」ではなく、主に「色合い」にあります。濃口醤油は発酵が進んでおり、色が濃く、香りや旨味がしっかりとしています。一方、薄口醤油は見た目が淡い色で、素材の色を活かす調理に向いています。これは、塩分を多めにして発酵の進行を抑えることで、色が濃くなりにくいように仕上げているためです。そのため、意外にも薄口醤油の方が塩分濃度は高く、味もややキリッとした印象になります。

また、醤油には他にもさまざまな種類があります。「たまり（溜）醤油」は主に大豆を原料とし、粘度が高く、濃厚な旨味が特徴で、刺身や照り焼きなどに適しています。「再仕込み醤油」は、通常の醤油を仕込み水の代わりに使って再度醸造するため、色や香り、味わいが非常に豊かで、特に高級な料理に用いられることがあります。「白醤油」は小麦を主原料とし、色が非常に淡いため、素材の色を活かした料理に適しています。愛知県など一部地域では特によく使われています。

海外では、これらの醤油は総じて「ソイソース（Soy Sauce）」と呼ばれ、日本食の普及とともに世界各国で広く知られるようになりましたが、日本国内で使われる各種醤油の味や風味の違いまでは必ずしも理解されているとは限りません。