味噌汁 (みそ汁)

味噌汁のカロリーは、使用する具材によって大きく変わります。このデータのように味噌と出汁のみで作られたシンプルな味噌汁の場合、エネルギー量は比較的少なく、お椀1杯（177g）あたり37kcalとなっています。100gあたりでは21kcalです。

味噌汁のPFCバランスも具材によって異なります。具を加えない基本の味噌汁では、たんぱく質と炭水化物の割合が比較的高く、脂質は少なめの構成となっています。ただし、全体的な三大栄養素の含有量は少ないです。

味噌汁の栄養成分も具材により変化しますが、味噌と出汁のみで作る場合、ナイアシン、ビタミンB12、ヨウ素、セレンなどの栄養素を多く含んでいます。これらは味噌に含まれる大豆や発酵過程で生じる成分によるものです。また、出汁に使用する昆布やかつお節にも微量ミネラルが含まれています。

さらに、使用する味噌の種類によってもカロリーに違いが出ます。一般的に大さじ1杯あたりのカロリーが高い甘味噌や豆味噌を使った味噌汁は、赤色辛味噌や淡色辛味噌を用いた味噌汁よりもエネルギー量が高くなります。味噌の熟成期間や糖分量、塩分濃度などがこの差に影響しています。

味噌汁は、野菜、魚介類、乳製品などさまざまな食材と組み合わせやすい、日本の食文化に欠かせない汁物です。インスタント商品も数多く販売されています。
白菜、大根、きのこ類、海藻などの低カロリー食材を使った味噌汁は、具だくさんでもエネルギーを控えめに抑えられます。一方で、豆腐、納豆、油揚げを加えた味噌汁は、植物性たんぱく質や脂質が加わるため、ややカロリーが高めになります。
また、ご飯にかけるアレンジや、温めずに食べる冷汁など、地域や季節に応じた多彩な味噌汁のレシピも存在します。