ニラ (にら/韮)

韮（にら）は低カロリーの野菜で、独特の香りと風味を持ち、鍋料理や汁物、麺類の具材として親しまれています。代表的なレシピにはニラの卵とじ、レバニラ炒め、ニラの卵焼きなどがあり、和食から中華まで幅広い料理に活用されます。香り成分が強いため、少量加えるだけでも料理全体の風味を引き立てるのが特徴です。

韮は、炒め物やスープ、蒸し料理など調理方法の選択肢が多い点も魅力です。
黄ニラは、収穫後の青ニラを遮光して育てることで作られるもので、柔らかく上品な風味を持ち、料理に彩りを添える食材として利用されています。

日本におけるニラの主な生産地は高知県、栃木県、茨城県で、この3県で全国の約6割を占めています。旬は本来春ですが、気温の変化に強く、一度刈り取ると同じ株から繰り返し葉が伸びる性質を持つため、年に数回収穫できます。そのため季節を問わず流通しており、年間を通してスーパーなどで見かける機会の多い野菜です。地域によっては特産品としてブランド化されているものもあり、料理店や家庭料理で広く使われ続けています。

カロリーSlismの栄養素グラフからニラの栄養を分析すると、ニラはビタミンK、ビタミンA、葉酸、ビタミンEなどが一食あたりの目安量に対して非常に多く含まれているのが特徴です。ビタミンでは、最も多く含まれるビタミンK、ビタミンA、葉酸は目安量の100％を超えており、その他ビタミンE、ビタミンC、パントテン酸などが比較的高めに含まれています。特に豊富なビタミンA、葉酸は、不足しがちなビタミンを補うのに有効です。ミネラルでは、最も多く含まれるモリブデンは目安量の100％を超えており、その他カリウム、カルシウム、リンなどが比較的高めに含まれています。特に豊富なモリブデンは、不足しがちなミネラルを補うのに有効です。食物繊維は目安量に比べて少なめであり、塩分とコレステロールはどちらも目安量に比べて非常に少なめです。