くるみ (クルミ) ＜炒り＞

くるみは、脂質の割合が非常に高いナッツの一種で、たんぱく質や炭水化物も含まれています。特に、ビタミンB6、葉酸、パントテン酸などのビタミン類や、銅、マンガン、リン、マグネシウム、亜鉛、カリウムといったミネラル類が豊富に含まれており、栄養価の高い食材として知られています。
日本国内でもクルミ属の木は各地に自生しており、特に「オニグルミ」などが山間部で見られます。実の中身を食用にするには、硬い殻を金槌や専用のくるみ割り器で割る必要があります。
カロリーが高めのナッツ類であるくるみは、小女子くるみやちりめんくるみ、黒糖くるみなどの甘辛い和風総菜をはじめ、パウンドケーキやくるみパンなどの洋菓子・パン類にも広く使われています。

また、くるみはサラダやパスタのトッピングとしても人気があり、特にローストすることで香ばしさが増し、料理全体の風味を引き立てます。

保存する際は、密閉容器に入れて空気との接触を避けることが大切です。くるみに含まれる脂質は酸化しやすいため、冷蔵庫や冷凍庫での保管が推奨されます。冷蔵で1か月程度、冷凍であれば2～3か月程度は風味を保つことができます。

くるみは日本の伝統的な郷土料理にも用いられており、特に「くるみ味噌」は東北地方や信州などで古くから親しまれています。すり潰したくるみに味噌や砂糖、みりんを加えて練ったこの調味料は、野菜や団子にかけるほか、田楽などにも使われます。くるみのまろやかさと味噌のコクが絶妙に調和した、家庭料理の一品です。