ネギトロ丼 (ねぎとろ丼)

ネギトロ丼は、マグロの中落ちやすき身などの脂を多く含む部分をすり身にしたものや、細かく刻んだマグロに刻みねぎや調味料を加えてご飯の上に盛り付けた丼料理です。なめらかな食感とマグロのコクが特徴で、手軽に海鮮を味わえる人気のメニューです。

ネギトロに使用されるマグロの部位は、魚体からわずかしか取れない中落ちや、骨の周りに残ったすき身が中心です。これらの部位は比較的脂質が豊富で、ネギトロ特有のとろりとした食感と濃厚な風味を生み出します。マグロは良質なタンパク質や、ビタミンD、ビタミンB群、鉄分などを豊富に含む栄養価の高い食材です。

ただし、市販されているネギトロのすり身には、食感を調整したり歩留まりを良くしたりするために、植物油脂や調味料などが添加されている場合があります。家庭で新鮮なマグロのすき身を使う場合と、加工品を使う場合とでは脂質やカロリー、添加物の有無に差が出ることがあるため、原材料表示を確認するとより安心です。

ネギトロ丼はアレンジの幅も広く、卵黄やとろろ、アボカドなどを加えることで、まろやかさや食感に変化を加えられます。大葉やわさび醤油、ごま油などを加えると、風味が引き立ち、さらに美味しくなります。トッピングで彩りと栄養をプラスできるのも魅力です。

ネギトロ丼はご飯（炭水化物）の量が多くなりがちで、脂質を多く含むネギトロを合わせるため、一食あたりのエネルギー量が高めになる傾向があります。カロリーや脂質の摂り過ぎに注意し、栄養バランスを調整するなら、副菜としてわかめや海藻類を使った味噌汁や野菜のおひたしなどを組み合わせると、食物繊維やビタミン・ミネラルを補うことができ、全体としてよりバランスの取れた食事になります。