生姜 (しょうが/ショウガ)

生姜はショウガ科の多年草で、古くから世界各地で香味野菜として利用されてきた食材です。特にアジア諸国では料理の風味づけに欠かせない存在で、日本でも煮物や炒め物、スープ、漬物など幅広いレシピに活用されています。

生姜は独特の香りと辛みを持ち、肉や魚の臭みを和らげる効果があることから、にんにくと並んで料理のアクセントや下処理に用いられることが多いです。皮付きのまま煮出す用途や、すりおろして薬味にする用途など、調理法に応じて使い分けられます。

生のまま保存する場合は、ペーパータオルに包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存するのが基本です。長期保存したい場合は、すりおろしてから製氷皿などで小分けにして冷凍しておくと、必要な分だけを簡単に使えて便利です。
チューブタイプのおろし生姜も手軽な調味料として人気で、生姜焼きや生姜紅茶などのレシピに向いています。

生姜の旬は秋から冬にかけてですが、水分が多くてやわらかい新生姜（若い生姜）は初夏にも出回ります。新鮮な生姜を選ぶ際は、皮にハリと艶があり、全体的に硬く引き締まっているものを選ぶようにしてください。

カロリーSlismの栄養素グラフから生姜の栄養を分析すると、生姜は、ビタミン、ミネラルともに、一食あたりの目安量に対する充足率が総じて低く、特徴的に多く含まれる栄養素はありませんでした。ビタミン類は、含まれるすべての栄養素の充足率が5％未満です。ミネラルでは、マンガンが突出して豊富で一食あたりの目安量をわずかに超えており、続いてカリウム、マグネシウム、リンなどが含まれていますが、マンガン以外のミネラルは充足率が低い傾向にあります。食物繊維については、一食あたりの目標量と比較して少なめです。