れんこんまんじゅう (蓮根まんじゅう/れんこん饅頭/蓮根饅頭)

れんこん饅頭は、すりおろしたれんこんをまとめて焼くか、または蒸してあんをかける料理です。もっちりとした食感と、れんこん特有の風味が楽しめる和食の一品として人気があります。
蒸し調理の場合は、蒸し器のほか電子レンジを使うレシピもおすすめです。レンジを使うと、蓮根に均一に熱が通り、短時間で仕上がります。ラップをかけて加熱することで乾燥を防ぎ、ふっくらとした食感に仕上げることができます。

れんこん饅頭の生地を作る際は、れんこんを円を描くようにすりおろします。おろし方によって粘りの出方が変わり、まとまりやすさにも影響します。粘りが少ない場合は、片栗粉を少量加えると成形しやすくなります。
また、すりおろした際に出る水分はすべて捨てず、軽く切る程度にするのが良いです。強く絞ってしまうと、れんこんの旨みや自然なとろみが失われてしまいます。適度に水分を残すことで、滑らかな口当たりになります。

れんこんは炭水化物、食物繊維、カリウム、ビタミンCを含み、料理に取り入れやすい食材です。加熱しても形が崩れにくく、見た目も美しいため、おもてなし料理にも向いています。あんには出汁、みりん、しょうゆ、片栗粉を使ってとろみをつけるのが一般的で、だしの香りがれんこんの風味を引き立てます。
焼く場合は、フライパンに薄く油を引き、両面をこんがりと焼くと香ばしく仕上がります。蒸す場合と焼く場合では食感が異なり、蒸すとやわらかく、焼くと外は香ばしく中はもちっとした食感になります。

れんこん饅頭は、和食の懐石料理や家庭料理として幅広く親しまれています。季節の野菜やえび、ぎんなんなどを加えることで、彩りと風味が豊かになります。あんをかけたあとにわさびを少し添えると、味に引き締まりが生まれます。お祝いの席や季節の行事などにもよく用いられる一品です。