米ナス (米茄子/べいなす)

丸い形と緑色のヘタが特徴の米ナス（べいなす）は、アメリカ種の丸ナスを日本で品種改良したナスです。
果肉や皮が硬く、調理しても煮崩れしにくい米ナスは、炒める、煮る、焼くといった調理法に適しており、グラタンやナスの田楽、ナスのステーキといったナス料理レシピが人気です。

米ナスの皮は厚いため、焼きナスにする場合は皮をむくか、切れ目を入れて焼くと中まで火が通りやすくなります。特に味噌田楽や煮物には、しっかりと味が染み込みやすくおすすめです。

米ナスは油との相性がよく、揚げると表面が香ばしくなり、果肉の柔らかい食感を楽しむことができます。揚げ出しにすると、しっかりした果肉が崩れにくく、満足感のある一品に仕上がります。

夏が旬の米ナスは、その厚みと大きさから、詰め物料理やボート型にカットして具材を詰めるレシピにも向いています。トマトソースやチーズをかけて焼くとボリュームがあり、食卓のメインディッシュとしても活躍します。

カロリーSlismの栄養素グラフから米ナスの栄養を分析すると、米ナスはビタミンK、葉酸、カリウム、マンガンなどが一食あたりの目安量に対して比較的高めに含まれているのが特徴です。ビタミンでは、最も多く含まれるビタミンKは目安量の100％を超えており、その他葉酸、ナイアシン、ビタミンCなどが比較的高めに含まれています。特に豊富なビタミンKは、不足しがちなビタミンを補うのに有効です。ミネラルでは、充足率が50％以上の栄養素はなく、特徴的に含まれる栄養素はありませんでした。比較的高い充足率の栄養素としてはカリウム、マンガン、銅などが挙げられます。食物繊維は目安量に比べて少なめであり、塩分とコレステロールはどちらも目安量に比べて非常に少なめです。