レーズン (干しぶどう)

干しぶどうは、ぶどうを乾燥させたもので「レーズン」とも呼ばれます。乾燥させることで果糖が凝縮され、全体の約6割を占めるほか、酒石酸やポリフェノールなども含まれています。これにより自然な甘みと独特の風味が生まれ、幅広い用途に利用されています。
そのまま食べられるのはもちろん、ラム酒に漬け込んで「ラムレーズン」として楽しむことも多く、パンやお菓子の材料として人気があります。パンではぶどうパンやレーズンくるみパンがよく知られており、お菓子ではクッキーにクリームとレーズンを挟んだ「レーズンサンド（レーズンウィッチ）」が代表的です。また、バターに練り込んだレーズンバターは、パンやお菓子だけでなく料理のアクセントとしても活用されています。さらに、デザートワインの一種であるストローワインの原料としても使われています。

保存方法としては、未開封で真空パックに入った状態であれば常温で半年から1年程度の保存が可能です。開封後は空気に触れることで品質が落ちやすくなるため、密閉容器に移すか、消毒した瓶にラム酒漬けにして保存すると長持ちします。開封したままでは2週間程度しか持たないため、早めに食べきることが推奨されます。保存方法を工夫することで、干しぶどうをより長く美味しく楽しむことができます。

カロリーSlismの栄養素グラフからレーズンの栄養を分析すると、レーズン1掴み23.3gあたりに含まれるビタミン類に、特徴的に含まれる栄養素はありませんでした。ミネラル類ではカリウム、鉄、銅などが比較的多い傾向にあります。食物繊維が目安量よりも少なめで、塩分とコレステロールの含有量についても、目安量を大きく下回っています。レーズンには鉄などの栄養素が比較的多く含まれており、これらの栄養を補うのに有効な食品です。