鶏ガラスープ (鶏がらだし/鶏ガラ) ＜液状＞

鶏ガラスープには、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB12などのビタミンB群に加え、リンや亜鉛といったミネラルも含まれています。これらの栄養素は、鶏の骨や軟骨、骨髄に由来し、煮出すことで自然に抽出されます。中華だしと比較すると、鶏ガラスープは脂質をやや多く含むため、若干カロリーが高めになることがあります。ただし、スープの濃度や調理法によって実際のカロリーには幅があり、一概に「高カロリー」とは言い切れません。

鶏ガラスープは、ラーメンやワンタンスープ、麻婆春雨をはじめとするさまざまな中華料理に使われる、定番かつ人気のある調味料です。深みのあるコクとやさしい旨味が特徴で、炒め物や中華粥、鍋料理にも幅広く活用されています。また、和風だしや洋風スープのベースとしても応用できるなど、料理のジャンルを問わず使い勝手の良いスープです。

市販されている液体や顆粒タイプの鶏ガラスープは手軽に利用できますが、自宅でも比較的簡単に手作りすることが可能です。作り方の基本はまず鶏ガラを熱湯で軽く下ゆでして臭みを抜いた後、冷水にとって血合いや内臓の残りを丁寧に洗い落とします。きれいにした鶏ガラを新しい鍋に移し、水とともに長ねぎの青い部分、生姜、にんにく、料理酒を加えて火にかけます。沸騰後にアクを取り除き、火を弱めてフタをせずに1～2時間ほど煮込むことで、澄んだスープができあがります。煮込み終わったらザルや布で丁寧にこし、冷ました上で保存容器に移します。冷蔵で数日、冷凍すれば約1か月保存でき、製氷皿に小分けしておけば必要な分だけ使えて非常に便利です。

香味野菜を加えることで風味が豊かになりますが、雑味を抑えてより澄んだスープにしたい場合は、鶏ガラと水のみで煮込むシンプルな方法もあります。用途に応じて調整すれば、自家製の鶏ガラスープはさまざまな料理に活用できます。