ルーローハン (ルーローファン/魯肉飯/ルーロー飯/滷肉飯)

魯肉飯（ルーローファン）は、台湾を代表する定番の庶民派グルメ（B級グルメ）です。豚ばら肉または豚ひき肉を細かく刻み、醤油、砂糖、五香粉（ウーシャンフェン）などの香辛料と調味料でじっくりと甘辛く煮込むことで作られます。とろけるように柔らかい豚肉と濃厚な甘辛い煮汁（タレ）が白いご飯に絡み、食欲をそそる味わいが楽しめるのが特徴です。その独特の風味とご飯との相性の良さから、台湾のソウルフードとして老若男女に愛されています。

使用する豚ばら肉は脂身が多いため、魯肉飯は比較的高カロリーになりやすい料理です。しかし、ご飯の量を調整したり、添える具材を工夫したりすることで、カロリーを抑えることも可能です。ゆで卵（煮卵）や青菜（チンゲン菜など）、漬物（高菜など）を添えることで、見た目の彩りや食感のアクセントが加わり、栄養バランスも良くなります。脂っこさが気になる場合は、野菜と一緒に食べるのがおすすめです。

台湾や日本の専門店では、店舗ごとに独自の味付けがあり、八角（スターアニス）などのスパイスをしっかり効かせた本格的な味わいのものから、日本人にも馴染みやすい甘めの味付けにアレンジされたものまでさまざまです。ご家庭でも作りやすく、レトルト商品や冷凍パックも通販で手軽に手に入るため、自宅で簡単に本場の味を楽しむことができます。

台湾旅行などで現地を訪れた際には、屋台や食堂といったB級グルメスポットで提供される本場の魯肉飯をぜひ味わってみてください。素朴でありながら奥深い味わいは、一度食べると忘れられない魅力があります。台湾グルメの中でも特に人気が高く、必食の一品として知られています。