ぶりしゃぶ (ぶりのしゃぶしゃぶ/ブリしゃぶ/鰤しゃぶ/ぶりしゃぶしゃぶ)

タコしゃぶやカンパチなどと同じく、海鮮を使用するしゃぶしゃぶ鍋の一種である「ぶりしゃぶ」には、ビタミンK、ビタミンD、葉酸、セレン、モリブデンなどの栄養素が含まれています。

作り方は、牛肉や豚肉を使うしゃぶしゃぶ鍋と同様に、薄く切ったブリの切り身を熱湯にくぐらせて食べます。相性の良い薬味としては、生姜やネギが広く使われています。

ブリは加熱すると身が締まりやすいため、表面の色が変わる程度に火を通すと仕上がりが良くなります。鍋の出汁は昆布だしが一般的で、酒や薄口しょうゆを加えると風味が増します。

ぶりしゃぶの香りが気になるときは、柚子の輪切りや大葉を加える方法に加え、緑茶を使った変わりだしでも楽しめます。具材の組み合わせによって、好みの風味に調整できます。

ブリは季節によって脂の量が変わり、特に冬場は寒ブリと呼ばれる脂がのった個体が多く出回ります。寒ブリを使ったぶりしゃぶは、旬の食材を活かした料理として親しまれています。

また、野菜や豆腐を一緒に煮ることで、具材の種類が増えて満足感も高まります。締めには残った出汁にご飯を加えて雑炊にしたり、うどんを入れたりする調理方法が定番です。出汁に魚の旨味が移るため、最後まで味の変化を楽しめます。

家庭のほか、海鮮料理店や居酒屋の冬のメニューとして提供される機会が多く、鍋料理の一つとして広く普及しています。使用するブリの切り方や盛り付けによって、見た目の印象も変わり、特別感のある料理として選ばれることがあります。