パリブレスト (リングシュークリーム)

「パリブレスト」は、フランスで誕生したリング状のシュー菓子で、シュークリームの一種とされています。1891年に開催された自転車レース「パリ・ブレスト・パリ」にちなんで考案され、その形状は自転車の車輪を模したものといわれています。シュー生地を焼き上げた後、中央に切れ込みを入れてクリームを挟むスタイルが特徴です。使用する生地やクリームにバターや生クリームを多く含むため、比較的高カロリーな洋菓子といえます。

挟むクリームには定番のカスタードクリームのほか、プラリネクリームやキャラメリゼしたホイップクリームが使われることが多く、バリエーション豊富です。さらに、チョコやいちごを取り入れたクリームでアレンジするレシピもあり、見た目も華やかに仕上がります。ナッツや粉砂糖をトッピングすれば香ばしさや見た目のアクセントも加わります。

パリブレストは一般的にナイフとフォークでいただくスイーツです。上から強く押し切るとクリームが潰れてあふれ出るため、ナイフを斜め上から優しく入れるのがきれいに食べるコツです。外側のシュー生地は香ばしく、中のクリームとのコントラストを楽しめる点も魅力です。

フランスのパティスリーでは定番として提供され、日本でもカフェや洋菓子店で目にすることがあります。その華やかな見た目と豊かな味わいから、特別な日のデザートや贈り物としても喜ばれる一品です。

カロリーSlismの栄養素グラフからパリブレストの栄養を分析すると、ビタミン類ではビタミンEが最も多く、一食あたりの目安量に対して含有量が大きく上回っていて、次いでビタミンA、ビタミンB2などが豊富に含まれています。ミネラル類ではモリブデンが最も多く、次いでセレン、リンなどが比較的多く含まれています。パリブレストには、不足しやすい栄養素のビタミンEが目安量に対して非常に豊富に含まれているため、その栄養素を補うのに有効です。塩分は目安量よりも少なめの一方、コレステロールの含有量は目安量よりも多めです。