生芋こんにゃく (生いもこんにゃく)

色が黒っぽい蒟蒻（こんにゃく）の原料は「生コンニャク芋」です。ただし、黒いこんにゃくにはこんにゃく粉に海藻で色付けしたものもあります。こんにゃく粉が原料のこんにゃくは、刺身にも用いられる「白こんにゃく（こんにゃく精粉を利用したこんにゃく）」です。

生芋こんにゃく1枚のカロリーは、1枚の重量が300gの場合24kcalで、生芋こんにゃく100gあたりでは8kcalとなっています。こんにゃくは非常に低カロリーで、食物繊維が豊富なため満腹感を得やすく、ダイエットやカロリーコントロールを意識する食事にも適しています。

生芋こんにゃくのPFCバランスは、炭水化物を主成分としており、たんぱく質と脂質はほとんど含まれていません。さらにこんにゃくには、水溶性食物繊維のグルコマンナンが豊富に含まれています。

生芋こんにゃくには、ヨウ素・モリブデン・銅・鉄・クロム・カルシウム・カリウム・マンガンなどのミネラルも含まれています。これらは微量ながらも食事全体の栄養バランスを整える一助となります。

生芋こんにゃくは、こんにゃく特有の臭みを取り除くために塩もみをして水分を抜くことができます。また、塩味を付けない場合は、2～3分下茹ですることであく抜きができ、臭みを減らせます。こんにゃくは生でも食べられますが、あく抜きすることでより美味しく食べることができます。さらに、あく抜き後に味を染み込ませることで煮物や炒め物に使いやすくなります。

生芋こんにゃく自体のカロリーは低いですが、食用油や調味料の種類、調理法、組み合わせる食材によっては高カロリー料理にもなります。こんにゃくステーキ、蒟蒻の照り焼き、雷こんにゃくなどの焼き物・炒め物、醤油や味噌おでん・煮物・汁物・味噌田楽・たらこと突きこんにゃくの和え物、きんぴらなど、こんにゃくを使ったさまざまな料理レシピが豊富にあります。